秋葉紅のブログです。ポケモンや擬人化の話など。気が向いたら。
[PR]
2024/04/28/Sunday
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
月光の下
2010/11/01/Monday
ハロウィンということで書いてみました。
黒歴史サンナッツのリリバとソクノが出てきます。というかそいつらしか出てこない。
短いですよ!←
まあるい月が、頭の上で照っていた。今日は満月らしい。
10月も終わりだと言うのに、リリバは風呂上がりで暑いからと半袖のTシャツに、妹に無理やり着せられたパーカにスウェットで歩いていた。コンビニに行ってきた帰り道である。
今日はハロウィンだった。
余り興味の無いリリバが知っているのは、学校で騒いでいた女子がいたことと、コンビニで特集が組まれていたからだ。手に持つビニール袋にも、ハロウィン特集で売っていたお菓子が入っている。妹にやろうか、なんて気まぐれに買ってきたものだ。
薄暗い街灯の下をのんびりと歩く。曇りの日などは恐ろしく感じるほどに暗い道だが、月光が明るいからか、そこまで危機感も感じない。
ふと気配を感じて前を見やると、ふらふらと歩く男がいた。遠目でそんなによく見えないが、成人しているようには見えない。
(馬鹿やって酒飲むかなんかしたのか?)
そして酔ってふらふらになったんだろうか。そんなことを考えていると、気づけば男はすぐ近くまで歩いてきていた。いつのまにか距離は縮んでいたらしい。ちょっと驚きつつ、平常を装ってすれ違う。
と。唐突に手を捕まれた。
驚いて振り向けば、すれ違った男が手を掴んでいる。力が強く、リリバは振りほどけない。
「っ何すんだ!」
罵倒しても、男はなんの反応も見せなかった。
「……ひとの、におい」
「はぁ? 意味分からねえ、さっさと離せよ!」
男はリリバの腕をしばらく眺めていた。それから、不意に顔の高さまで持ち上げて。
牙を向いた。人より鋭い犬歯がリリバの目に写る。
そして男は、リリバの手首に噛みついた。
「痛ッ!」
痛みにリリバの顔が歪む。じくじくと噛み付かれたところが痛みを訴える。振りほどこうとしても、やはり男の力は強く、振りほどくことはできなかった。
何をされているかなんて、考えたくない。けれど、急激に血が無くなっていく感覚で、嫌でも実感してしまう。それに、証拠は完璧だった。
(こいつ、吸血鬼……ッ!)
どれほどの時間が経ったのか。リリバには分からなかった。とても長く感じられたが、もしかしたらほんの短い間だったのかもしれない。
男が唇を離した。唇についていた紅を舐めとっている。くらり、と立ちくらみのような感覚。間違いなく貧血だ。しゃがみこみたくはなくて、頭を押さえる。
男は無表情で言った。
「……お前、女だったんだな」
頭の何処かが切れた。
衝動のまま、男を思い切り殴った。
「っぐ……」
男が呻いて倒れる。それを蹴った。気絶したのか、男はぐったりと地に付している。
「逃げねえと……」
貧血でふらふらしつつも、リリバは体を無理やり動かして歩き出す。ここにいたくなかったし、何より男から離れたかった。
「……ひっでえ目にあったな……」
今度から夜中に出掛けるのは控えようかと割合真剣に悩みながら家へと帰った。
続きなど無い。
そんなわけで黒歴史に埋もれた2人リリバとソクノで吸血鬼パロです。
ひっどいファーストコンタクトですね!←
そしてまたソクノの名前が出てこなかった件。秘蜜の時もそうでしたけどなんか始まる前に終わってる感が否めませんね!←←
なんかこの話中ではリリバはただ男勝りなだけなようなのでソクノのあれは禁句だったらしいです←
原作……は……男装だった気もするんですがねえ。それにしてはオープンだったしもう男勝りでいいかなあ。後スカートは絶対履かない。
ハロウィン絵が終わらなくて突発で書いたので見るに耐えなくなったら消します←
しかし短い。
PR
comments**
カレンダー
03 | 2024/04 | 05 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
28 | 29 | 30 |
つなビィ
カウンター
ブログ内検索